リロケーションとは、転勤・長期出張などで家を留守にする場合に、不在になる一定期間だけ自宅を第三者に貸し出すことをいいます。
通常の賃貸借契約だと「2年間だけ誰かに家を貸し出す」などは難しいのですが、リロケーションの仕組みを利用すれば、不在にしている間だけ賃貸に出し、家賃収入を得られるメリットがあります。

この記事ではリロケーションのメリットやデメリット、どういう仕組みか、デメリットをなるべく軽減する方法なども詳しく解説していきます。
「リロケーションが気になっているけれど、実際のところどうなのか気になる!」という方は、ぜひ最後までお読みいただき、自分にリロケーションが向いているか判断してみてください。
不動産投資を始めたいと考えている方は、管理業務もしてくれる以下の会社がおすすめです。
管理業務のある不動産投資会社 おすすめ5選 | |
---|---|
![]() 武蔵コーポ レーション | 【関東NO.1の管理戸数30,000戸】 新築×中古のハイブリット投資 関東地方の中古一棟(アパート、マンション)に特化 年間平均入居率98.13%(2024年2月末) |
![]() シノケン プロデュース | 【自社開発棟数8年連続全国NO.1】 アパート経営開始後の管理業務をすべて任せられる 管理戸数47,000戸以上(2023年12月末) 年間入居率98.56% |
![]() シノケン ハーモニー | 【2022年上期首都圏投資用マンション供給NO.1】 自社開発の高品質なマンションへの投資可能 頭金0円から始められる 管理戸数47,000戸以上で入居率98.56% |
![]() JP リターンズ | 【Amazonギフト券2万円+50,000円増額プレゼント中】 設立20年を超える実績で入居率99.6%! 資産価値の高い中古マンションへの投資 賃貸管理は2つのプランから選べる |
![]() アセット ジャパン | 【無料カウンセリングでAmazonギフト券3万円プレゼント中】 月額3,850円~で徹底した管理サービスを受けられる 無料カウンセリングで資産運用の基礎から家計の見直しができる 1万円相当のライフプランも無料で受け取れる |

「リノシー(RENOSY)」は、不動産投資売上No.1を誇る投資会社です(※東京商工リサーチによる不動産投資の売上実績(2025年3月調べ))。
AIを活用して厳選した資産価値が高い「都市部の物件」に特化して取り扱っています。
オンラインでの手続きには各ステップにサポートがついているので、初心者でも安心して始められるでしょう。
※別途与信手続きには、一部金融機関で書面でのお手続きをお願いする場合がございます。
不動産管理はアプリで簡単に行えるため、本業が忙しい方にもおすすめです。
\ 初回無料WEB面談でPayPayポイントが5万円分もらえる※条件・上限あり/
※PayPayポイントはPayPayギフトカードで付与されます。出金と譲渡はできません、PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能です。
※上限・条件あり。プレゼント適用条件はRENOSY公式サイトでご確認ください。
すでに不動産投資をしているけど、他の賃貸管理会社を探したい方は以下のサイトから一括査定をしてみるとよいでしょう。
賃貸管理を比較するなら一括査定サイト 「マンション貸す.com」がおすすめ! | |
---|---|
![]() マンション貸す.com | 【一括比較で年間100万以上も収入に差が出る可能性も!】 一棟アパート、分譲マンション、戸建てすべての賃貸査定に対応 賃貸管理一括査定サービスNO.1 最大6社から1番高く貸せる不動産会社が見つかる マンション貸す.comで一括査定をする |
この記事では、リロケーション=転勤などでの留守宅を貸し出すという意味で説明していきます。
本来の意味は英語の「relocation」(移転、配置転換)で、海外赴任に伴うさまざまな手続きを「リロケーション」ということもあり、文脈によっては意味が異なる場合があるので注意しましょう。
「株式会社リロケーション・ジャパン賃貸管理事業部の公式YouTubeチャンネル」で紹介されているリロケーションについての動画も参考にしてください。
※「リロの留守宅管理」サービス紹介動画【賃貸管理・リロケーション】
リロケーションとは【留守宅を短期で貸し出すこと】

リロケーションとは、転勤・長期出張などで家を留守にする場合に、不在になる一定期間だけ自宅を第三者に貸し出すことをいいます。
例えば、東京都内のタワーマンションを住宅ローンで購入した後に、急な海外出張で2年間、家を不在にすることになったとします。
通常の賃貸借契約では借りた人の権利が強いため「2年で出ていってね」ということがやりづらいのですが、リロケーションの仕組みを利用すれば、決まった期間だけ貸し出すことができるメリットがあります。

リロケーションは、通常の賃貸借契約ではなく「定期賃貸借契約(定期借家契約)」など契約期間を限定できる契約を活用して、2年だけ、3年だけのように期間を区切って貸し出すことが可能です。
※リロケーション会社によって、「一時使用賃貸借契約」や「転貸型 定期賃貸借契約」など契約方法の内容や名称は異なります。
契約期間満了で借主は退去するという契約内容なので、転勤や長期出張などの期間だけ自宅を貸し出すことができるのです。
さらに、リロケーション会社によっては、入居者対応や家賃の集金、クレーム対応、建物の管理、定期巡回、明け渡し交渉まで行ってくれるため、安心して留守宅を任せることができますよ。
※依頼できるサービスはリロケーション会社や契約によって異なります。
リロケーションには2つの手法がある

リロケーションには、以下の2つの種類があります。
【転貸借と管理委託の違い】
転貸借(サブリース) | 管理委託 | |
---|---|---|
登場人物の立場 | 物件所有者:貸主(貸す人) 不動産会社:借主(借りる人) 物件を借りて住む人:転借人 | 物件所有者:貸主 物件を借りて住む人:借主 |
概要 | 物件所有者が不動産会社に物件を貸す 不動産会社が物件をさらに別の人に転借する | 物件所有者が、住む人に物件を貸す 物件所有者が、不動産会社に「管理委託」を依頼する |
メリット | トラブルが合った場合に不動産会社が全て対応してくれるため、手離れが良い | 転貸借よりも不動産会社に支払う手数料が安い |
デメリット | 管理委託よりも手数料が高い | 管理の実施判断を下さないといけない |
おすすめの人 | 管理を一任・丸投げしたい方 | 費用を抑えたい方 |
それぞれについて、詳しく解説していきます。
リロケーションの手法1:転貸借(サブリース)
リロケーションの2つの手法のうち、所有者の負担が少ないのが「転貸借(サブリース)」方式です。
転貸借(てんたいしゃく)とは、いわゆる「また貸し」のことであり、不在になる家を一旦不動産会社に貸し、不動産会社がさらに「実際に家を借りて住む人」に貸します。
転貸借(サブリース)方式では、不動産会社と入居者が賃貸借契約の当事者となるため、契約上のトラブルが発生した場合も不動産会社が対応してくれるのが特徴です。
リロケーションの手法2:代理管理委託
もうひとつの手法は、賃貸借契約を入居者と結び、物件の賃貸管理業務を不動産会社に依頼する「代理管理委託」の方法です。
入居者募集や賃貸借契約の手続き、賃料の督促、クレーム対応など、一般的な賃貸管理業務は不動産会社が行ってくれます。
ただし、賃貸借契約の当事者は所有者と入居者なので、最終的な判断は所有者が下す必要があります。
例えば、修繕するかどうかの判断や、入居者の最終決定、家賃額の決定などは所有者が行わなければなりません。
留守宅をリロケーションで貸し出すメリット3つ

このような手法の違いがあることを踏まえた上で、転勤や海外赴任などで一定期間自宅を空ける場合にリロケーションを行うメリットは、以下の通りです。
定期賃貸借契約なので期間満了後に退去してもらえる
リロケーションの最も大きなメリットは、決まった期間だけ我が家を貸すことができ、期間満了後に退去してもらえることです。
リロケーションでは、家を貸し出す相手とのあいだで、通常の「普通賃貸借契約(普通借家契約)」ではなく「定期賃貸借契約(定期借家契約)」という契約を結びます。
通常の普通賃貸借契約では、借主の立場が強いため、借主が「更新したい」といえば更新を拒絶することはできません。
そのため、借りている人が住み続けたいと言えば、更新を拒否したくてもできません。
一方、リロケーションのように定期賃貸借契約を結ぶことにより、契約期間が終了すると契約は満了するため(更新はしないため)、部屋を貸した相手に退去してもらうことができます。
例えば、契約期間が2年ならば、2年後に契約満了となるため、部屋を貸した相手に退去してもらうことが可能です。
【普通賃貸借契約と定期賃貸借契約の違い】
普通賃貸借契約 | 定期賃貸借契約 | |
---|---|---|
契約更新 | 更新できる | 契約期間が終了すると更新はされない (両者の合意のもと、 新たに契約をすることは可能) |
契約期間 | 契約期間はかならず1年以上 | 1年未満の契約も可能 |
転勤や海外赴任など、家を使わない期間に限定して自宅を貸し出せるのが、リロケーションの最大のメリットといえるでしょう。
留守中の家賃収入を得ることができる
リロケーションのメリット2つ目は、留守宅を貸し出すことで家賃収入を得ることができるという点です。
転勤や長期出張などで家を不在にする場合、何もしなければもちろん家賃収入は発生しません。
リロケーションで家を貸し出すことにより、貸主からの家賃を対価としてもらうことができるのです。
期間を限定した賃貸借契約なので相場より安くはなりますが、空き家にしておくままよりは収入を得られるので、大きなメリットといえるでしょう。
人が住むことで防犯や家の劣化防止が期待できる
リロケーションで不在中の家を貸し出すことで、防犯や家の劣化防止も期待できます。
長期間家を不在にすると、空き巣や放火のターゲットになってしまうことがあります。人が代わりに住んでくれることが、防犯対策につながるのです。
また、長期間空き家の状態が続くと、人の移動や換気による空気の流れがなくなり、カビやダニが発生し、虫や動物が住みつき、家はすぐに劣化してしまいます。庭があるお家の場合は、雑草も木々も伸び放題となり荒れてしまうでしょう。
リロケーションで人に住んでもらい、家を使ってもらうことで、家の劣化防止も期待できますよ。
留守宅をリロケーションで貸し出す場合のデメリット・懸念点5つ

リロケーションで留守宅を貸し出す場合のデメリットや懸念点についても解説します。
このようなリスクがあることも理解し、適切な対策を講じるべきかどうか判断しましょう。
短期契約なので借主は決まりにくい
2年3年など短期間の不在の間だけ貸し出せるのが貸す側のメリットですが、借りる側としては「長く住めない」のはデメリットとなるため、借主が決まりにくいという懸念点があります。
引っ越しには労力がかかるため、「2年後には退去しなければならない」という物件を借りたい層は限られてしまうのです。
心配な方は、東京・大阪・札幌など都心部など賃貸需要が多いエリアの場合や、出稼ぎや学業のために期間限定で移住してきた人が多いエリアの場合、物件自体に魅力がある場合には、短期間でも住みたい人を見つけやすいでしょう。
相場より家賃はかなり安くなる
期間が決まっている定期賃貸借契約となり、契約満了後は退去しなければならないため、家賃は通常の普通賃貸借契約と比べると安くなります。
ずっと住める貸家と、2~3年後には退去しなければならない貸家では、後者の方が借り手が少ないため、どうしても家賃は安く設定せざるを得なくなるからです。
以下は、あくまで目安となりますが、契約期間ごとの家賃のイメージです。
契約期間が長い方が、価格への影響は少なくなります。
【リロケーション物件の家賃の目安】
契約年数 | リロケーション物件の家賃の目安 |
---|---|
2年契約 | 通常(普通賃貸借契約の物件)の70~80% |
3年契約 | 通常(普通賃貸借契約の物件)の75~85% |
4年契約 | 通常(普通賃貸借契約の物件)の80~90% |
例えば、似たような条件の賃貸物件が通常の賃貸借契約で10万円のエリアなら、リロケーションで貸し出すと7万円~8万円になり、家賃が安くなるというイメージです。
入居者に室内や設備などを傷つけられる可能性がある
人が住む以上は仕方のないことですが、リロケーションで留守宅を第三者に貸し出すと、部屋の床や柱、キッチンなどの設備を傷つけられる可能性があります。
もちろん、リロケーションであっても、入居者には原状回復の義務(借りた当初の状態に復帰させる義務)があります。
入居者によってできた大きな傷や汚れは、敷金を利用したり入居者に負担してもらったりして直すことができます。
しかしながら、通常の使用で想定される軽微な汚れや傷は、修繕してもらうことができない可能性があります。
大切なマイホームを第三者に使わせたくないという神経質な方には、リロケーションは向いていないでしょう。
貸している期間は住宅ローン控除の適用外となる
留守宅をリロケーションで誰かに貸している期間は、住宅ローン控除の適用外となります。
これは、住宅ローン控除の適用要件に「本人(または配偶者や子どもなど生計を共にする者)」が住んでいること」があるからです。
例えば、住宅ローン控除が適用される10年間のうち、3年間のあいだリロケーションで自宅を第三者に貸し出した場合、貸し出している3年間は住宅ローン控除の対象外となります。
空室でも管理費用が発生する
リロケーションを利用する場合、リロケーション会社に毎月管理費用を払います。
万が一、入居者が見つからなくて空室の場合にも管理費用は発生し続けるので注意が必要です。
(※リロケーション会社との契約内容によっては、かからないケースもあります。)
賃料収入がない中で毎月管理費用を支払い続けるのは負担となります。
空室を避けるために、できるだけ集客力のあるリロケーション会社を選ぶことが重要です。
なかなか入居者が決まらない場合には、賃貸の条件やリロケーション会社を見直す必要があるでしょう。
マンションの空室対策が知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
知っておくべき!家を不在にする場合のリロケーション以外の選択肢

「留守宅をリロケーションで貸し出すメリット」「留守宅をリロケーションで貸し出す場合のデメリット・懸念点」ではリロケーションのメリット・デメリットをお伝えしました。
リロケーションの良さと注意点がどちらも理解できたのではないでしょうか。
ここからは、不在中にリロケーションするかしないか迷っている方に向けて、判断するための材料として、他の選択肢についても解説していきます。
リロケーション以外の選択肢4つについて、リロケーションと比較しながら解説していきます。
空室巡回保守管理サービスに換気や見回りを委託する
「賃貸に出すのは抵抗がある」という方には、空き室巡回保守管理サービスがおすすめです。
人が住んでいないと住宅は密閉状態になり湿気がこもり、木材部分が腐ってしまいます。
また、水を使わないでいると給水管・排水管の内部には錆が発生します。
このような事態を防ぐために、最低でも月に一度は換気を行い、水を通すことが不可欠です。
それを実現してくれるのが、空き室巡回保守管理サービスです。
- 換気・通水作業
- 拭き掃除・掃き掃除
- カビが発生している場合の除去
- 雨漏りの原因になるひび割れやコーキングの劣化などの確認
- 植栽の伐採や除草作業
- 郵便受けの不要なチラシ処分・郵便物の転送
- 各種防犯対策
※作業は一例であり、委託業者によって異なる可能性があります。
空室巡回保守管理サービスの費用は、業者や作業内容によって異なりますが、月1回作業で4,000円〜1万円程度が相場です。
リロケーションとは違って賃貸収入はなく逆にお金を支払う必要はありますが、不在になることによる家の劣化や犯罪を防ぐことができます。
親族や知り合いに住んでもらう
全く知らない人に自分の家や部屋を貸し出すのは抵抗がある、という場合、親族や友達など知り合いに住んでもらう選択肢も考えられます。
知っている仲の人に住んでもらうのであれば、安心して不在中のマイホームをお任せできるでしょう。
なお、所有者の配偶者や子ども、生計をともにする親族が住むケースなら、転勤などの事情がある場合に、住宅ローン控除をその年も適用することができます。
家を売却する
「留守にする期間が長い」「戻れるのがいつか分からない」という場合には、家を売却してしまうという選択肢がベストなケースもあります。
リロケーションしたくても借り手が見つからない場合、空室巡回保守管理サービスに長期的に依頼することになり、固定資産税などの維持費もかかり続けるのでお金がかかります。
一般的に不動産は、時間が経過するほど価値が下がっていくので、売却するならば早い方が良いという側面もあります。
迷う場合は、不動産査定をおこない、家を売った場合にいくらで売れるのかを確認した上で、リロケーションするのとどちらが最良の選択肢になるか確認してみると良いでしょう。
そのまま空き家にしておく
リロケーション以外の選択肢として、そのまま空き家にしておくという方法もあります。しかしながら、この方法はベストとはいえません。
なぜならば、「空室巡回保守管理サービスに換気や見回りを委託する」でも解説したとおり、空き家にすると急速に建物は傷んでいくからです。
空き家にしておくという選択肢はできるだけ避けて、人に貸すか売却するか保守管理サービスを検討することをおすすめします。
こういう場合はリロケーションがおすすめ

リロケーション以外の選択肢も考慮に入れた上で、まだ最終的な決断を下せていない方に向けて、改めてお伝えします。
海外赴任や出張などで家を留守にする場合に、リロケーションがおすすめなのは以下のような2つのケースといえるでしょう。
家を保有したまま留守中に家賃収入を得たい方
家を保有したまま、留守中に家賃収入を得たい方にはリロケーションがおすすめです。
空室管理サービスに依頼すれば逆に費用を支払う必要がありますし、売却してしまえば自分の家ではなくなってしまいます。そのまま空き家にしておいても、収入を得ることはできません。
「留守中に空き家にしておくのはもったいない」「何かしらに活用したい」という方にリロケーションは向いています。
住宅ローンを返済中の方
家賃収入を得たい方の中でも特に、住宅ローンを返済中の方にはリロケーションがおすすめといえます。
住居に住んでいないにもかかわらずローンを毎月返すのは負担が大きいからです。
ただし、前述した通り、リロケーションで他人に家を貸し出している間は「住宅ローン控除」の対象外となります。
また、金融機関によっては住宅ローン返済中のリロケーションを禁止している場合があるのでご注意ください。
リロケーション中にかかる費用と税金

リロケーションの仕組みを活用して長期不在中の家を貸し出し、家賃収入が発生したとしても、一方で、リロケーション会社に支払わなければならない費用があります。
【リロケーションをすることでかかる費用・税金】
項目 | 内容 |
---|---|
リロケーション会社に支払う費用 | |
管理委託手数料 | 賃料の10%程度/毎月 ※入居者が見つからなくてもかかる場合がある |
管理委託申込料・登録料 | 無料〜1万円前後が相場 |
契約事務手数料 | 賃料の約1カ月分が相場 |
リロケーションで得た所得についての税金 | |
家賃収入に対する所得税・住民税 | リロケーションで家賃収入を得た場合、不動産所得とみなされ、所得税や住民税の納税義務が発生します。 所得税額 ={(不動産所得+給与所得などの所得金額)-所得控除額}× 所得税率-控除額 ※所得税率と控除額は、課税額によって異なります。 ※確定申告が必要になります。 |
【リロケーションしてもしなくてもかかる費用・税金】
項目 | 内容 |
---|---|
リロケーション中も 家の所有者が負担しなければならない費用 | 固定資産税・都市計画税 住宅ローン(残債がある場合) マンションの管理費・修繕積立金 火災保険・地震保険 |
リロケーション会社に支払う費用
リロケーション会社に支払う費用には以下のような4つの費用があります。
1.リロケーション会社に支払う管理委託手数料(賃料の10%程度/月)
リロケーション会社に毎月支払う費用は、会社によってもプランによっても異なりますが、だいたい賃料の10%が目安となります。
こちらも会社やプランによりますが、入居者が見つからなくても毎月支払うケースがあるので注意しましょう。
管理委託手数料の中にはどのような業務が含まれているのか、契約前にしっかりと確認しておくことをおすすめします。
2.管理委託申込料・登録料
最初にリロケーション会社に管理委託を申し込む時に支払う費用です。
会社によっては無料のところもありますが、大体1万円前後が相場です。
3.契約事務手数料
リロケーション会社が入居者を探したり審査を行ったり賃貸借契約手続きをしてくれたりする対価として払う手数料です。大体は賃料の1カ月分が相場です。
家賃収入に対する所得税・住民税
リロケーションで家賃収入を得た場合、不動産所得とみなされ、所得税や住民税の納税義務が発生します。
所得税額 ={(不動産所得+給与所得などの所得金額)-所得控除額}× 所得税率-控除額
※所得税率と控除額は、課税額によって異なります。
会社員など年末調整を行っている人でも、年間所得が一定額を超えるケースでは確定申告が必要になるので注意しましょう。
【番外編】リロケーションしてもしなくてもかかる費用・税金
なお、リロケーションしていてもしていなくても、不在中にも以下のような費用・税金がかかることは覚えておきましょう。
- 固定資産税・都市計画税
- 住宅ローン(残債がある場合)
- マンションの管理費・修繕積立金
- 火災保険・地震保険
リロケーションで家を貸し出す流れ6ステップ

リロケーションのメリット・デメリットも把握した上で「ぜひリロケーションの仕組みを使って家を貸し出したい」という場合の流れについて解説していきます。

STEP1.委託するリロケーション会社を選ぶ
まずは、リロケーションを委託する会社を選定します。
リロケーションは、通常の一般媒介契約とは異なるイレギュラーな契約形態であること、賃貸仲介以外にも留守宅の管理も含めて依頼することから、一般的な賃貸仲介会社ではなく「リロケーション会社」に任せることをおすすめします。
【リロケーション会社の選び方のポイント】
選び方 | ポイント |
---|---|
委託できる業務や保証内容 | 入居者が退去してくれない場合や家賃を払ってくれない場合などの対応・補償があるかをチェックしましょう |
入居者を決める集客力 | 限られた期間なので、なるべく早く入居者を見つけてくれるリロケーション会社がベスト |
管理実績 | 賃貸全般だけでなくリロケーションの実績がどのくらいあるかを確認しましょう |
担当者のスピード感や質 | リロケーション中はマイホームから離れるため、担当者の連絡スピードやサポートの質もかなり重要な選定ポイントになる |
具体的なおすすめリロケーション会社3社を次の「リロケーションを委託するおすすめの会社」で紹介しているので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
いくつか候補を挙げて複数社に問い合わせを行い、家賃がいくらぐらいになるかや担当者との相性を見ながら、最終的に委託する1社を決めましょう。
STEP2.賃料・入居条件などを決定する
リロケーション会社の委託先が決まったら、賃料、敷金、礼金など入居条件や、リロケーション会社との契約条件を打ち合わせして決めていきます。
賃料をいくらにするかは、「相場がこのくらいです」と提案があると思いますが、自分でも周辺地域の相場や需要などを加味して納得できる賃料を決定しましょう。
賃料が1万円違うだけでも、2年で24万円、3年で36万円の家賃収入の違いに繋がってくるからです。
ただし、もちろん賃料が高すぎると入居者が決まりづらいため、なかなか入居者が決まらない場合には途中で値下げすることも検討する必要があります。
STEP3.リロケーション会社との契約を締結する
入居条件や契約条件が決まったら、いよいよリロケーション会社と契約を締結します。
一般的には賃貸借契約・賃貸業務委託契約の締結となることが多いでしょう。
リロケーションでは、通常の賃貸借契約とは異なる契約形態を結ぶことになるため、理解が難しいところについてはしっかりと納得がいくまで説明してもらいましょう。
STEP4.入居者募集・内覧・審査がおこなわれる
リロケーション会社が、不動産ポータルサイトや既存法人や顧客への情報公開などを行い、入居者募集が始まります。
内覧の対応や審査なども、基本的には全てリロケーション会社が対応してくれます。
STEP5.リロケーション会社と入居者が契約して入居スタート
入居者決定後、リロケーション会社と入居者が契約を締結し、入居者が住み始めます。
入居者が支払った家賃は、手数料が差し引かれて貸主の口座に入金されます。
入居中のトラブルは、リロケーション会社が入居者とやり取りして対応してくれます。
STEP6.契約期間満了とともに入居者に退去してもらう
契約期間が満了とともに入居者に退去してもらいます。
退去時の手続き(立ち会いや損傷確認、敷金計算など)もリロケーション会社が対応してくれます。
なお、リロケーション会社によっては、契約終了後に入居者が退去しない場合に賃料相当額を支払ってくれる「明け渡し保証」が付帯しています。
トラブルが心配という方は、こうした保証が充実しているリロケーション会社を選びましょう。
リロケーションを委託するおすすめの会社

最後に、リロケーションを委託する「リロケーション会社」の中でもおすすめの会社を3つ紹介します。
リロの留守宅管理(株式会社リロケーション・ジャパン)

株式会社リロケーション・ジャパンは、Google検索で「リロケーション」で検索したときに1位に表示されるほどリロケーションで有名な企業です。
リロケーション会社としてはおそらく日本で最も有名な企業なので、迷ったらここにまずは相談してみることをおすすめします。
東証プライム上場の株式会社リログループのグループ企業でもあり、海外赴任サポートサービスを手がけている株式会社リロケーション・インターナショナルも同じグループ企業です。
同社は社宅管理事業なども行っており、法人への集客力がとても高いのが強みです。
また、以下のようなリロケーションでありがちなトラブルに対する保証が手厚いのが嬉しいポイントです。
- 賃料支払保証(入居者が賃料を滞納した場合の保証)
- 明渡保証(入居者が退去しない場合、完了するまで保証料を支払ってくれる)
- メンテフリーサービス(設備の修繕を無料で対応してくれる)(オプション)
「募集から最短3日で入居者決定」とうたっていることからも、集客力の高さが伺えます。
リロケーションで有名な企業なので、迷ったらまずは同社に相談してみることをおすすめします。
東急リバブルのリロケーションサービス

東急グループの大手不動産会社「東急リバブル」は、1都3県限定でリロケーションサービスを展開しています。
管理戸数は12.5万戸を誇る、安心できるサービスです。
東急リバブルのリロケーションがおすすめのポイントとしては、16.8万人超のWeb会員組織「Myリバブル」でも物件を紹介してくれるところ、大手ならではの管理戸数や年間賃貸仲介件数の多さです。
また、サポート内容を重視するか、管理コストを安く抑えたいのか、空き室保証を付けたいのかなど、管理内容によって5つのプランが用意されています。
ニーズによって最適なプランを選びたいという方には、東急リバブルのリロケーションサービスをおすすめします。
住まいの情報館(株式会社ディーツー)

株式会社ディーツー(旧社名:株式会社ダーウィンプラス)は、リロケーションを主軸として不動産事業を展開している会社です。
2020年からスタートさせた転勤者向けブランド「DARWIN(ダーウィン)」を中心に、「貸して終わり」ではなく「まかせて安心」の管理サービスを提供することを売りにしています。
リロケーションのリスクを避けるための「6大あんしん保証」があり、安心して任せることができます。
- 施設賠償責任保険付帯(対人・対物共通5,000万円の賠償責任補償)
- 買取保証(買い手がつかないケースでも買取保証)
- 原状回復保証(入居者が支払わない場合に株式会社D2が150万円まで保証)
- 減額安心補償(設備の故障などで使用不能期間が合った場合の賃料減額分を補償)
- 家賃保証(入居者が滞納した場合の家賃を保証)
- 明渡保証(入居者が退去しない場合に損害金を保証)
まとめ
本記事では、リロケーションについて解説してきました。
最後に、要点を簡単にまとめておきます。
- 転勤・長期出張などで家を留守にする場合に、不在になる一定期間だけ自宅を第三者に貸し出すこと
- 通常の賃貸借契約と異なり、決まった期間だけ貸し出すことができる
STEP1:委託するリロケーション会社を選ぶ
STEP2:賃料・入居条件などを決定する
STEP3:リロケーション会社との契約を締結する
STEP4:入居者募集・内覧・審査がおこなわれる
STEP5:入居者が契約して入居スタート
STEP6:契約期間満了とともに入居者が退去
リロケーションを行う場合には、入居者が退去しないリスクや家賃を支払わないリスクなどを考慮して、リスク保証(補償)をしてくれる会社がおすすめです。
管理業務のある不動産投資会社 おすすめ5選 | |
---|---|
![]() 武蔵コーポ レーション | 【関東NO.1の管理戸数30,000戸】 新築×中古のハイブリット投資 関東地方の中古一棟(アパート、マンション)に特化 年間平均入居率98.13%(2024年2月末) |
![]() シノケン プロデュース | 【自社開発棟数8年連続全国NO.1】 アパート経営開始後の管理業務をすべて任せられる 管理戸数47,000戸以上(2023年12月末) 年間入居率98.56% |
![]() シノケン ハーモニー | 【2022年上期首都圏投資用マンション供給NO.1】 自社開発の高品質なマンションへの投資可能 頭金0円から始められる 管理戸数47,000戸以上で入居率98.56% |
![]() JP リターンズ | 【Amazonギフト券2万円+50,000円増額プレゼント中】 設立20年を超える実績で入居率99.6%! 資産価値の高い中古マンションへの投資 賃貸管理は2つのプランから選べる |
![]() アセット ジャパン | 【無料カウンセリングでAmazonギフト券3万円プレゼント中】 月額3,850円~で徹底した管理サービスを受けられる 無料カウンセリングで資産運用の基礎から家計の見直しができる 1万円相当のライフプランも無料で受け取れる |
賃貸管理を比較するなら一括査定サイト 「マンション貸す.com」がおすすめ! | |
---|---|
![]() マンション貸す.com | 【一括比較で年間100万以上も収入に差が出る可能性も!】 一棟アパート、分譲マンション、戸建てすべての賃貸査定に対応 賃貸管理一括査定サービスNO.1 最大6社から1番高く貸せる不動産会社が見つかる マンション貸す.comで一括査定をする |