不動産クラウドファンディングとは、サイト上で多くの投資家から集めた資金をもとに不動産(収益性が高いビルやマンションなど)を運用し、運用益の一部を「分配金」として投資家に還元するものです。
1万円など少額の出資で不動産投資に参加でき、3~8%の利回りを期待できるメリットがあります。
不動産クラウドファンディング運用期間が定められており、原則途中では辞められませんが、投資対象のプロジェクトに問題がない限り、安定した収益を得られる可能性が高いです。
不動産クラウドファンディングを始めたい方は以下の3つのサービスがおすすめです。
おすすめの不動産クラウドファンディング | |
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![]() ヤマワケエステート | 利回り8%以上の案件のみ 1万円から投資できる 年利8.0~15.91% ヤマワケエステートで始める |
![]() 不動産BANK | 首都圏の中古不動産に特化 1万円から投資できる 年利6.0~8.0% 不動産BANKで始める |
![]() property+(プロパティプラス) | 大手不動産会社の飯田グループが運営 1万円から投資できる 年利4.0~5.5% property+で始める |
不動産クラウドファンディングの場合、投資額には税金がかかりませんが、投資先から受け取った金額に対して税金がかかります(分配金源泉徴収 20.42%)。
受け取った分配金は雑所得として扱われ、総合課税の対象となり、20万円を超えるようだと確定申告が必要になるので気を付けましょう。
「手始めにどのサービスに登録するか迷っている」という方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
COZUCHIがおすすめ

「少額から不動産投資を始めたい」
「短期間で運用できる不動産投資はないかな?」
など、少額・短期間の不動産投資について興味がある方におすすめなのが「COZUCHI」です。
COZUCHIでは、自己資金1万円から投資可能で、3ヶ月〜5年未満の短期運用も可能な「短期運用型」の不動産投資を提供しています。
スピード重視で結果を求め、ミドルリスク・ミドルリターンを目指す方におすすめの不動産クラウドファンディングサービスです。
また、短期運用型だけでなく、ローリスク・ローリターンを狙う中長期運用型の不動産クラウドファンディングも販売されています。
こちらの中長期運用型では、10万円から投資が可能で、5年〜10年の運用期間で不動産投資可能です。
2023年の実績として、4.00%〜10%と想定利回りよりも高いことに加えて、これまで元本割れをしたことがない実績もあり、多くの利用者がいる不動産クラウドファンディングサービスとなっています。
とにかく結果にこだわりたい方におすすめです。
プロパティエージェントがおすすめ

「不動産投資をしてみたいけど、何から始めたらいいかわからない」
「不動産投資を成功させる方法はあるの?」
など、不動産投資について興味はあるけど不安で始められない方におすすめなのが「プロパティエージェント」です。
プロパティエージェントでは、自己資金10万円から不動産投資を始められて、入居率99.6%以上、家賃滞納地率1.0%以下(※2022年3月時点)を誇ります。
創業以来培ってきた仕入れ基準のビックデータを基にした独自の評価基準である約50項目以上をクリアした物件を仕入れているため、資産価値の高い不動産に投資可能です。
さらに、賃貸管理手数料は永年無料、確定申告作成代行サービスもあるため不動産投資後も安心して任せられます。
無料セミナーは、オンラインか新宿会場での参加の2つから選べます。
初心者にもよくわかる「不動産投資の仕組み」から、プロパティエージェントの「独自サービス」について学べて、不動産投資のリスクとその対策を丁寧に解説してもらえます。
不動産投資を始めてみたい初心者の方にもおすすめです。
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なお、先に不動産クラウドファンディングの基礎知識を知ってから選びたい方は「初心者が知っておくべき不動産クラウドファンディングの基礎知識」をご覧ください。
※不動産投資クラウドファンディング、不動産投資型クラウドファンディングなど、呼ばれ方はさまざまでサービスによりまちまちです。
この記事では、「不動産クラウドファンディング」という表記で統一します。
不動産クラウドファンディングは仕事で忙しい方も副業で始められます。
不動産クラウドファンディング以外の副業について知りたい方は「おすすめの副業を徹底比較!正社員が安全に始める3つのポイントは?」も参考にしてみてください。
不動産クラウドファンディング会社「CREAL(クリアル)」の公式サイトで、不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違いを解説している動画があるので参考にしてください。
※【1分で解説】#02「不動産投資クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違いとは?」
【徹底比較】不動産クラウドファンディングサイトのおすすめ8選
この記事では、本当におすすめできる不動産クラウドファンディングのサービスサイトを8つ厳選しました。
不動産クラウドファンディングの人気が高まり、現在では大小さまざまな規模の会社が乱立している状態です。
その中から、初心者にもおすすめできる不動産クラウドファンディングのサービスのみを厳選して7つピックアップしました。
おすすめの不動産クラウドファンディング7選(比較表) | ||
---|---|---|
ヤマワケエステート | 案件数 | ★★★★☆ 年間17件 |
信頼性 | ★★★★☆ 非上場・優先劣後出資方式を採用 | |
最低投資・金額の低さ | ★★★★★ 1万円 | |
想定利回り(年利) | ★★★★★ 8.0%~15.91% | |
COZUCHI (コズチ) | 案件数 | ★★★★★ 年間20件 |
信頼性 | ★★★★☆ 非上場・元本毀損なし | |
最低投資・金額の低さ | ★★★★★ 1万円 | |
想定利回り(年利) | ★★★★★ 4%〜10% | |
不動産BANK | 案件数 | ★★☆☆☆ 年間7件 |
信頼性 | ★★★★☆ 非上場・優先劣後出資方式を採用 | |
最低投資・金額の低さ | ★★★★★ 1万円 | |
想定利回り(年利) | ★★★★☆ 6.0%~8.0% | |
CREAL (クリアル) | 案件数 | ★★★★★ 年間21件 |
信頼性 | ★★★★★ 上場企業・元本割れ・配当遅延なし・全て想定利回り | |
最低投資・金額の低さ | ★★★★★ 1万円 | |
想定利回り(年利) | ★★★☆☆ 年利4.0%~5.5%(2023年に募集開始した案件の利回り) | |
property+ (プロパティプラス) | 案件数 | ★★☆☆☆ 年間1件 |
信頼性 | ★★★★☆ 上場企業グループ・優先劣後出資方式を採用 | |
最低投資・金額の低さ | ★★★★★ 1万円 | |
想定利回り(年利) | ★★★★★ 3.2%~10% | |
TECROWD (テクラウド) | 案件数 | ★★★★☆ 年間17件 |
信頼性 | ★★★★☆ 非上場・元本毀損なし | |
最低投資・金額の低さ | ★★☆☆☆ 10万円 | |
想定利回り(年利) | ★★★★☆ 4.5%~9.9% | |
RIMPLE (リンプル) | 案件数 | ★★★★★ 年間22件 |
信頼性 | ★★★★☆ 上場企業・優先劣後出資方式を採用 | |
最低投資・金額の低さ | ★★★★★ 1万円 | |
想定利回り(年利) | ★★☆☆☆ 2.8%~5.0% | |
みんなの年金 | 案件数 | ★★★★★ 21 |
最低投資・金額の低さ | ★★★★☆ 優先劣後出資方式を採用 | |
最低投資・金額の低さ | ★★☆☆☆ 10万円 | |
想定利回り(年利) | ★★★★☆ 8.0% |
以下からそれぞれのサービスを詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
利回り8%以上の案件のみの「ヤマワケエステート」

「ヤマワケエステート」は、ヤマワケエステート株式会社が運営する不動産クラウドファンディングです。
居住用マンション、商業ビル、リゾート地、ホテル、ヴィラ、空き家のリノベーションなど、多種多様な不動産案件を取り扱っており、1万円からの小額投資が可能です。
さらに想定利回りの高さが特徴で、2023年12月時点では利回り8%以上の案件のみを提供しています。
一方で、2023年10月に開始されたばかりのサービスのため、実績が乏しいというデメリットもあります。
運営会社 | ヤマワケエステート株式会社 |
---|---|
案件数 | ★★★☆☆ 17件(2023年12月時点) |
信頼性 | ★★★★☆ ・非上場 ・元本毀損リスクの低い「優先劣後出資方式」を採用 |
最低投資金額の低さ | ★★★★★ 1万円(初心者が始めやすい) |
想定利回りの高さ | ★★★★★ 年利8.0%~15.91%(2024年1月時点) |
公式サイト | https://yamawake-estate.jp/index.html |
\ 1万円から不動産オーナーになれる /
利回りが高くて満足度が高い「COZUCHI(コズチ)」

「COZUCHI(コズチ)」は、前述の「CREAL(クリアル)」と並んで人気の不動産クラウドファンディングです。
LAETOLI株式会社が運営しています。
人気の最大の理由は、4.00%~10%など想定利回りが高いこと(2023年実績)、かつ、元本割れが一度も起きていない点にあります。
なお、過去には、想定利回り12.00%で募集して、実際の利回りが283%となったプロジェクトもあります。
これほど高い利回りは、他のクラウドファンディングサービスではなかなかお目にかかれないでしょう。
また、COZUCHIのメリットとして、先着順だけではなく抽選でプロジェクトに参加できる点も挙げられます。
先着順ではどうしても「参加したいプロジェクトに参加できなかった」ということになりますが、抽選であれば抽選期間内に申込できれば当たる可能性があります。
【COZUCHI(コズチ)のサービス概要】
運営会社 | LAETOLI株式会社 |
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案件数 | ★★★★★ 年間20件(2023年に募集開始した案件数) |
信頼性 | ★★★★☆ ・非上場 ・元本毀損なし |
最低投資金額の低さ | ★★★★★ 1万円(初心者が始めやすい) |
想定利回り | ★★★★★ 年利4.00%~10%(2023年に募集開始した案件の利回り) ※過去には59.50%や283%のプロジェクトも掲載あり |
公式サイト | https://cozuchi.com/ja/ |
\ 短期運用と中長期運用を選べる/
首都圏の中古不動産に特化している「不動産BANK」

「不動産BANK」は「株式会社ファミリーコーポレーション」が提供する不動産クラウドファンディングです。
「ファミリーコーポレーション」は中古アパートの販売実績No.1を誇り、その豊富な経験を元に、投資対象不動産の選定から運用・売却までをワンストップで対応しています。
利回りの高い中古物件を、賃貸需要が見込まれるエリアに絞って選定することでローリスクハイリターンを実現しているのが特徴です。
2022年の案件数は2件でしたが、2023年は7件(2023年12月8日時点)と大幅に増えているため、今後も案件数は増えていくと推測されます。
運営会社 | 株式会社ファミリーコーポレーション |
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案件数 | ★★★☆☆ 7件(2023年に募集開始した案件数) |
信頼性 | ★★★★☆ ・非上場 ・元本毀損リスクの低い「優先劣後出資方式」を採用 |
最低投資金額の低さ | ★★★★★ 1万円(初心者が始めやすい) |
想定利回りの高さ | ★★★★★ 年利6.0%~8.0%(2024年1月時点) |
公式サイト | https://fudousan-bank.com/index.html |
上場企業運営で累計調達額が多い「CREAL(クリアル)」

「CREAL(クリアル)」は、東証グロース上場企業であるクリアル株式会社が運営している不動産クラウドファンディングです。
CREALがおすすめなのはその信頼性の高さが理由です。
運営企業が上場会社であり、累計調達額は200億を超える実績があります。
過去に元本割れとなったケースはゼロで、サービス開始以来、配当遅延なく全て想定利回り通りに支払いが完了していることを公表しています。
ここまで公表しているクラウドファンディングサービスは他にあまりありません。
これらの理由から、他のサービスと比べて、安心して不動産クラウドファンディングを始められるでしょう。
デメリットを挙げるとすると、利回りが4.0~5.5%とそれほど高くないという点です。
高利回りのプロジェクトに参加したい方は、次に紹介する「COZUCHI」や「TECROWD」も併せて登録しておくのがおすすめです。
【CREAL(クリアル)のサービス概要】
運営会社 | クリアル株式会社 |
案件数 | ★★★★★ 年間21件(2023年に募集開始した案件数) |
信頼性 | ★★★★★ ・東証グロース上場 ・累計調達額200億円突破 ・元本割れ0件(2024年1月時点) ・サービス開始以来、配当遅延なし ・全て想定利回りで支払い済み(2023年12月末現在) |
最低投資金額の低さ | ★★★★★ 1万円(初心者が始めやすい) |
想定利回り | ★★★☆☆ 年利4.0%~5.5%(2023年に募集開始した案件の利回り) |
公式サイト | https://creal.jp/ |
\東証グロース上場企業が運営 /
大手不動産グループが運営する「property+(プロパティプラス)」

「property+(プロパティプラス)」は、株式会社リビングコーポレーションが運営する不動産クラウドファンディングです。
「property+(プロパティプラス)」を選ぶメリットは、分譲戸建住宅シェア3割を誇る大手不動産会社である飯田グループに所属している企業なので、安心感が高いことだと言えるでしょう。
ただし、想定利回りは年利3.2%~3.4%のプロジェクトが多く、高利回りの案件が少ない点がデメリットです。
【property+(プロパティプラス)のサービス概要】
運営会社 | 株式会社リビングコーポレーション |
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案件数 | ★★☆☆☆ 年間1件(2023年に募集開始した案件数) |
信頼性 | ★★★★☆ ・運営会社は東証プライム上場企業のグループ会社 ・元本毀損リスクの低い「優先劣後出資方式」を採用 |
最低投資金額の低さ | ★★★★★ 1万円(初心者が始めやすい) |
想定利回りの高さ | ★★☆☆☆ 年利3.2%~10%(2023年実績) |
公式サイト | https://funding.propertyagent.co.jp/ |
海外不動産に投資できる「TECROWD(テクラウド)」

TECRA株式会社が運営する「TECROWD(テクラウド)」は、海外(新興国)のオフィスビルやレジデンス、国内のグループホーム(障がい者向け集合住宅)などさまざまな物件に投資できる不動産クラウドファンディングです。
最低投資金額は10万円~となっており、1万円から投資できる「CREAL(クリアル)」「COZUCHI(コズチ)」より原資が必要になります。
しかし、年利は平均9.9%以上と高水準(2023年実績では年利4.50%~9.9%)なのが魅力です。
【TECROWD(テクラウド)のサービス概要】
運営会社 | TECRA株式会社 |
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案件数 | ★★★★☆ 年間17件(2023年に募集開始した案件数) |
信頼性 | ★★★★☆ ・非上場 ・配当遅延の実績なし ・元本割れの実績なし |
最低投資金額の低さ | ★★☆☆☆ 10万円(ある程度の元手が必要となる) |
想定利回りの高さ | ★★★★☆ 年利4.50%~9.9%(2023年実績) |
公式サイト | https://tecrowd.jp/ |
他社ポイントを使って投資できる「RIMPLE(リンプル)」

「RIMPLE(リンプル)」は、セゾンの永久不滅ポイントやモッピーなど他社ポイントを使った投資ができる不動産クラウドファンディングです。
運営しているプロパティエージェント株式会社は、東証プライム市場に上場している企業であり、信頼性が高い企業といえます。
投資家が損しにくい「優先劣後出資方式」を採用しており、物件の下落が一定範囲内であれば損失を運営会社が負担してくれます。そのため、元本割れのリスクは最小限に抑えられています。
デメリットとしては、利回りが他の不動産クラウドファンディングと比べるとそれほど高くない点があります。
【RIMPLE(リンプル)のサービス概要】
運営会社 | プロパティエージェント株式会社 |
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案件数 | ★★★★★ 年間22件(2023年に募集終了した案件数) |
信頼性 | ★★★★☆ ・運営会社は東証プライム上場企業 ・優先劣後出資方式を採用している |
最低投資金額の低さ | ★★★★★ 1万円(初心者が始めやすい) |
想定利回りの高さ | ★★☆☆☆ 年利2.8%~5.0%(2023年実績) |
公式サイト | https://funding.propertyagent.co.jp/ |
想定利回り年利8%の業界最高水準の「みんなの年金」

株式会社ネクサスエージェントが運営するみんなの年金は、東京都に本社があり、ワンルームマンションの物件を中心として事業展開しています。
想定利回りが平均で年利8.0%以上という業界最高水準で、ほとんどのファンドが想定利回り8%となっています。
公的な年金と合わせたかたちとなる2カ月ごとの分配金の送金方式も人気です。
不動産価格が下がりにくいエリアでのファンド組成を得意としています。
みんなの年金52号ファンドでは、募集開始後16秒でファンドが完売するほどの人気ぶりです。
【みんなの年金のサービス概要】
運営会社 | 株式会社ネクサスエージェント |
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案件数 | ★★★★★ 年間21件(2023年に募集終了した案件数) |
信頼性 | ★★★★☆ ・優先劣後出資方式を採用している |
最低投資金額の低さ | ★★☆☆☆ 10万円 |
想定利回りの高さ | ★★★★☆ 年利8.0% |
公式サイト | https://minna-nenkin.com/ |
\想定利回り8%の業界最高水準 /
おすすめの不動産クラウドファンディング | |
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![]() ヤマワケエステート | 利回り8%以上の案件のみ 1万円から投資できる 年利8.0~15.91% ヤマワケエステートで始める |
![]() 不動産BANK | 首都圏の中古不動産に特化 1万円から投資できる 年利6.0~8.0% 不動産BANKで始める |
![]() property+(プロパティプラス) | 大手不動産会社の飯田グループが運営 1万円から投資できる 年利4.0~5.5% property+で始める |
初心者が知っておきたい不動産クラウドファンディングの基礎知識とは
ここからは、不動産クラウドファンディング初心者の方に向けで、「そもそもクラウドファンディングとは何か」という基礎知識を解説していきます。
不動産クラウドファンディングには様々なプラットフォームやサービスが存在します。
基礎知識を確認しておくことで、それぞれのサービスの特徴や運用方法を理解しやすくなり、自身のニーズに合った最適な選択をしやすくなるでしょう。
不動産クラウドファンディングとは

不動産クラウドファンディングは、不動産に投資することを目的としたクラウドファンディングです。
そもそもクラウドファンディング(crowdfunding)とは、設定された「目標」を実現するために多くの人からお金を集める仕組みをいいます。
投資型のクラウドファンディングの場合、設定された目標が実現した後、出資者は「金銭のリターン」を受け取れます。
不動産クラウドファンディングは、不動産投資が目的の「投資型」のクラウドファンディングであり、出資者から集めたお金で実際に不動産を購入し、不動産投資で得られた利益を還元します。
不動産クラウドファンディングの仕組み
さらに不動産クラウドファンディングを理解するため、その仕組みを3ステップで紹介していきましょう。
ステップ1:投資家がサイトから案件に申し込む

投資家が不動産クラウドファンディングのサイトにアクセスし、投資したい案件を見つけて申し込みます。入金のタイミングは支払い方法やサービスによって異なります。
ステップ2:事業者が運用を開始する(運用期間終了まで)
投資家から募った資金をもとに、事業者が不動産の運用を開始します。
運用は事業者が全て行うため、投資家側ですることは一切ありません。運用期間が終わって分配金を受け取るまで、待つのみです。
運用中は、マイページから運用状況を確認できます。
事業者が投資家へ分配金を支払う
運用期間が終わると、事業者は、利益をもとに投資家へ「分配金」として支払います。出資金も払い戻されるため、出資金+分配金を受け取れるイメージです。
このように不動産クラウドファンディングでは、投資した金額に分配金が上乗せされて還元されます。元本保証は無いため、運用結果によっては配当遅延や元本割れが起こる可能性はゼロではありません。
しかし、元本毀損リスクの低い「優先劣後出資方式」を採用しているサービスや「元本割れの実績ゼロ」を謡っているサービスを利用すれば、元本割れリスクを低減することはできるでしょう。
少額(1万円~)で不動産投資できるのが大きなメリット
不動産クラウドファンディングでは、少額で不動産投資できるのが大きなメリットとなります。
通常の不動産投資をしようと思ったら、物件購入費や諸費用で数千万円~億単位の金額を用意する必要があります。しかし、不動産クラウドファンディングなら、自分のような投資家がたくさん集まるため、最低1万円から不動産投資が可能となります。
個人ではなかなか運用できない一棟ビルやマンション、施設、事業用地、海外不動産など、大きな不動産の投資ができるのも醍醐味のひとつです。
初めての不動産クラウドファンディングサイトの選び方
初めて不動産クラウドファンディングをスタートする方に向けて、サービスの選び方を詳しく説明していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
参加できるファンドの数が多いか
不動産クラウドファンディングを選ぶ際には、参加できるファンドの数の多さが重要です。
不動産クラウドファンディングはそれぞれ応募できるファンド(案件)が限られています。しかし、案件数があまり少ないと、「わざわざ登録したのに、応募できるファンドが全然ない!」となり、登録する意味が薄れてしまうでしょう。
不動産クラウドファンディングのサイトの「ファンド一覧」「案件一覧」から、現在応募できるファンドや募集終了したファンドの一覧を見ることができます。
登録前に案件数がどの程度あるかチェックしてみましょう。
信頼性が高いか(上場しているか・元本毀損の数など)
不動産クラウドファンディングを選ぶ際には、信頼性が高いサービスを選ぶことも重要です。
不動産クラウドファンディングは元本が保証されていないタイプの投資商品です。運用結果が悪いと配当や元本が返還されない可能性も考えられます。
また、万が一、事業者が倒産した場合には、出資金が戻ってこないこともあるでしょう。
そのため、損したくないのであれば、以下の判断軸を参考にして、できるだけ信頼性が高いサービスを選ぶことが重要だと言えます。
【不動産クラウドファンディングの信頼性を判断する軸】
運営会社が上場しているか | 上場企業はサイト上で経営状況を公開しているため、 信頼性が高い企業と判断できる |
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運営会社やサービスが信頼できるか | 運営会社が同じ分野で長年事業を展開している・ サービスの実績が豊富の場合、信頼性が高いと判断できる |
今までに配当遅延があったか | 配当遅延が過去に1回も発生していなければ、 これからも起こりにくいと予想できる |
今までに元本毀損(きそん)があったか | 元本毀損(元本割れ)が過去に1回も発生していなければ、 これからも起こりにくいと予想できる |
優先劣後出資方式を採用しているか | 利益を優先的に投資家に配当する「優先劣後出資方式」を 採用している場合、元本割れのリスクは低くなる |
最低投資金額がいくらか
不動産クラウドファンディングを選ぶ際には、最低投資金額がいくらかも確認しましょう。
不動産クラウドファンディングは、サービスによって最低投資金額が異なります。例えば、1万円から申し込めるサービスもあれば、最低でも10万円用意しなければならないサービスもあります。
「投資できる余剰資金が10万円もない」という方は、最低投資金額が低い不動産クラウドファンディングを探して選択すると良いでしょう。
想定利回りの高さ
掲載されているファンド(案件)の想定利回りの高さも、不動産クラウドファンディングを選ぶ際に重視するポイントとなります。
想定利回りは、それぞれの案件ごとに設定されているもので、出資した金額に対して何パーセントの分配金を期待できるかを示したものです。
例えば、運用期間1年で想定利回りが6%の案件があり、想定通りの利回りを実現できたとします。投資金額が100万円ならば、運用期間終了後に6万円の分配金を受け取れます。
※実際には、20.42%の源泉徴収税が控除された金額が支払われます。
不動産クラウドファンディングの想定利回りは、サービスによってかなりまちまちです。
平均して8%以上の高水準を保っているサービスもあれば、3%前後の案件が多いサービスもありますし、平均は3%~10%前後でも稀に20%を超える案件も登場する、というサービスもあります。
利回り重視で不動産クラウドファンディングに投資したい場合には、掲載されている案件の利回りがどのくらいかしっかり比較することが重要だと言えます。
不動産クラウドファンディングは1つに絞るよりも複数登録がおすすめ
初心者におすすめの不動産クラウドファンディングを7サービス紹介しました。
しかしながら、サービスで毎年募集されるプロジェクトは10件~多くても25件程度となります。
1つのサービスのみに登録した場合、毎月1~2件程度しか募集が無いという状況になります。
不動産クラウドファンディングの人気が高まるにつれ、人気の投資案件への応募が殺到して、「投資したかったのに参加できなかった」という声が聞かれるようになっています。
先着順ではすぐに募集が締め切られてしまいますし、抽選でも人気の案件は倍率が25倍を超えることもあります。
こうした状況を考えると、クラウドファンディングのサービスを厳選して1つに絞るよりも、複数サイトに登録して、当選のチャンスを増やす方が得策だと言えます。
できるだけプロジェクトに多く参加したいならば、今回紹介した7選の中から複数のサイトに登録して、新着プロジェクトの情報を見逃さないようにしましょう。
おすすめの不動産クラウドファンディング | |
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![]() ヤマワケエステート | 利回り8%以上の案件のみ 1万円から投資できる 年利8.0~15.91% ヤマワケエステートで始める |
![]() 不動産BANK | 首都圏の中古不動産に特化 1万円から投資できる 年利6.0~8.0% 不動産BANKで始める |
![]() property+(プロパティプラス) | 大手不動産会社の飯田グループが運営 1万円から投資できる 年利4.0~5.5% property+で始める |
不動産クラウドファンディングと他の投資商品の比較
「不動産クラウドファンディングとは何か」が分かったところで、ここからは、他の不動産関連の投資方法との違いも解説します。
少額から不動産に投資できる方法として知られる「ソーシャルレンディング」「REIT」との違い、そして「現物不動産投資」との違いを説明していきます。
これらの違いを理解しておくことで、自身の投資目的や目標に合った不動産クラウドファンディングを見極めやすくなるでしょう。
【比較】ソーシャルレンディングとの違い
不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングは、両方ともクラウドファンディングの種類の1つです。
【クラウドファンディングの種類】
不動産クラウドファンディング | 不動産投資を目的としたクラウドファンディング 複数の投資家から調達した資金で不動産投資を行い、利益を還元する |
---|---|
ソーシャルレンディング | 貸付型・融資型のクラウドファンディング 複数の投資家からの融資を集めて大口の借り手企業に融資し、その利息を投資家に還元する |
複数の投資からお金を集めるという点は共通していますが、その使い道が異なります。
不動産クラウドファンディングは、集めたお金をもとに不動産投資を行います。一方、ソーシャルレンディングは、大口の借り手企業に融資するのが目的です。
【不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違い】
不動産クラウドファンディング | ソーシャルレンディング | |
---|---|---|
集めたお金の使い道 | 特定の物件を購入して 不動産投資を行う | 大口融資を必要としている企業に 貸し出す |
お金を運用する人 | お金を集めた事業者 | お金を集めた事業者が 貸し出した企業 |
メリット | 何に投資するかが開示されている | 利回りが平均して高め |
デメリット | 短期間で大きく稼ぐことは難しい | 運用期間中のキャンセルができない 貸し倒れリスクがある |
目標利回り | 約3~8%程度 | 約5~7%程度 |
両者を比べたときの不動産クラウドファンディングのメリットは、投資先が開示されていることです。
立地や外観、プロジェクトの概要など個別の投資物件をイメージして投資できるため、自分で不動産投資に参加している感覚を得ることができます。
【比較】REIT(不動産投資信託)との違い
REITは、不動産クラウドファンディングと同じように、複数の投資家から集めた資金をもとに不動産投資を行い、その利益を還元するものです。
似ている部分も多いのですが、違う部分を以下にまとめました。
【不動産クラウドファンディングとREITの違い】
不動産クラウドファンディング | REIT | |
---|---|---|
資金を集める場所 | クラウドファンディングのサービス | 証券会社 |
募集の方法 | 個別のビルやマンションに対して 投資者を募集する | 複数の不動産に対しての 投資者を募集する |
お金を運用する人 | お金を集めた事業者 | REIT法人 |
メリット | 投資したい不動産の物件を 自分で決められる | 株式や投資信託と同じように 証券会社で自由に売買できる |
デメリット | 運用期間が決まっている | 自分で投資したい不動産を 個別に選べない |
目標利回り | 約3~8%程度 | 3~5.5%程度(実績) |
物件の特徴を見て自分で投資したい不動産を決めたい方は不動産クラウドファンディングが向いています。一方、換金性にこだわるのであれば証券会社で売買できるREITがおすすめです。
【比較】現物不動産投資との違い
最後に、現物不動産投資、つまり通常の不動産投資との違いも解説します。
不動産クラウドファンディングと現物不動産投資の違いは以下の表のとおりです。
【不動産クラウドファンディングと現物不動産投資の違い】
不動産クラウドファンディング | 現物不動産投資 | |
---|---|---|
不動産の取得・運営を行う人 | お金を集めた事業者 | 投資家本人 |
メリット | 出資するだけで手間がかからない 少額(1万円~)始められる | リターンが大きい |
デメリット | リターンは少なめ | 不動産の購入・ローン手続き・ 運営まで全てを行う必要がある 自己資金が数百万円以上かかる |
目標利回り | 約3~8%程度 | 10%程度+ 売却益が見込める |
自分で不動産投資を行えば高い利回りを狙えますが、その分、かなりの手間とまとまった資金が必要となります。
不動産クラウドファンディングは少額で不動産投資したい方におすすめ
ここまで解説した通り、不動産クラウドファンディングは、多くの人から資金を集めて不動産投資する仕組みにより、投資家が投入するお金は少額で済む、というものです。
実際に運用するのはお金を集めた事業者ですが、実際に「どの投資物件に投資するか」を決めて参加できるため、大型物件に不動産投資している気分を味わえるメリットがあります。
「自分ではまだ一棟貸し物件に手を出すことができない」という方に、ぴったりの投資方法だといえます。
不動産投資に興味はあっても資金が足りない…という方は、ぜひ不動産クラウドファンディングを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
本記事では、初めて「不動産クラウドファンディング」を知った方に向けて、おすすめのサービスや基礎知識を解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。
おすすめの不動産クラウドファンディング7選(比較表) | ||
---|---|---|
ヤマワケエステート | 案件数 | ★★★★☆ 年間17件 |
信頼性 | ★★★★☆ 非上場・優先劣後出資方式を採用 | |
最低投資・金額の低さ | ★★★★★ 1万円 | |
想定利回り(年利) | ★★★★★ 8.0%~15.91% | |
COZUCHI (コズチ) | 案件数 | ★★★★★ 年間20件 |
信頼性 | ★★★★☆ 非上場・元本毀損なし | |
最低投資・金額の低さ | ★★★★★ 1万円 | |
想定利回り(年利) | ★★★★★ 4%〜10% | |
不動産BANK | 案件数 | ★★☆☆☆ 年間7件 |
信頼性 | ★★★★☆ 非上場・優先劣後出資方式を採用 | |
最低投資・金額の低さ | ★★★★★ 1万円 | |
想定利回り(年利) | ★★★★☆ 6.0%~8.0% | |
CREAL (クリアル) | 案件数 | ★★★★★ 年間21件 |
信頼性 | ★★★★★ 上場企業・元本割れ・配当遅延なし・全て想定利回り | |
最低投資・金額の低さ | ★★★★★ 1万円 | |
想定利回り(年利) | ★★★☆☆ 年利4.0%~5.5%(2023年に募集開始した案件の利回り) | |
property+ (プロパティプラス) | 案件数 | ★★☆☆☆ 年間1件 |
信頼性 | ★★★★☆ 上場企業グループ・優先劣後出資方式を採用 | |
最低投資・金額の低さ | ★★★★★ 1万円 | |
想定利回り(年利) | ★★★★★ 3.2%~10% | |
TECROWD (テクラウド) | 案件数 | ★★★★☆ 年間17件 |
信頼性 | ★★★★☆ 非上場・元本毀損なし | |
最低投資・金額の低さ | ★★☆☆☆ 10万円 | |
想定利回り(年利) | ★★★★☆ 4.5%~9.9% | |
RIMPLE (リンプル) | 案件数 | ★★★★★ 年間22件 |
信頼性 | ★★★★☆ 上場企業・優先劣後出資方式を採用 | |
最低投資・金額の低さ | ★★★★★ 1万円 | |
想定利回り(年利) | ★★☆☆☆ 2.8%~5.0% | |
みんなの年金 | 案件数 | ★★★★★ 21 |
最低投資・金額の低さ | ★★★★☆ 優先劣後出資方式を採用 | |
最低投資・金額の低さ | ★★☆☆☆ 10万円 | |
想定利回り(年利) | ★★★★☆ 8.0% |
▼初めての不動産クラウドファンディングの選び方
少額で不動産投資に関わりたいという方は、ぜひ不動産クラウドファンディングへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。
おすすめの不動産クラウドファンディング | |
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![]() ヤマワケエステート | 利回り8%以上の案件のみ 1万円から投資できる 年利8.0~15.91% ヤマワケエステートで始める |
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こちらの中長期運用型では、10万円から投資が可能で、5年〜10年の運用期間で不動産投資可能です。
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