「ハウスメーカーの坪単価を見て比較しているけれど、結局どこが安いのか分からない」と悩んでいませんか?
家づくりを始めると必ず目にする坪単価ですが、実はその数字だけを信じてハウスメーカーを選ぶのは非常に危険です。
計算ルールの違いや安さのトリックを知らないまま契約すると、後から数百万円の追加費用に驚くことになります。
本記事では、気になる坪単価を一戸建ての平均的な広さである建坪35坪で比較すると同時に、後悔しないためのメーカー選びから、住んでからの出費を抑える賢いお金のかけどころまで、家づくりのプロの視点で分かりやすく解説します。
- ハウスメーカーの坪単価に隠された「安さ」のトリック
カタログ値ではわからない、予算オーバーを防ぐための基礎知識 - 【建坪35坪で比較】主要ハウスメーカーの坪単価一覧
あなたの予算に近い会社がすぐに見つかる - 坪単価の安さに惑わされない正しいメーカーの選び方
建築総額と資産価値で見極める、プロが教える正しい比較方法 - 維持管理費用を将来的に抑えるためのお金のかけどころ
将来の税金や修繕費を安くするための賢い設計ルール - ハウスメーカーの坪単価に関するよくある質問
「坪単価の平均は?」「4,000万円は高い?」等の疑問を解消
理想のマイホームを予算内で叶えるためには、坪単価の正しい仕組みを知り、建物価格だけでなく将来の維持費まで含めた「本当のコスト」で見極めることが不可欠です。この記事を読めば、予算オーバーを防げるだけでなく、将来の修繕費まで抑えた『一生得するハウスメーカー選び』ができるようになります。
また、家づくりで後悔しない為に大切な事は、複数のハウスメーカーのカタログを一括で取り寄せて比較しておくことです。
知らずに直接ハウスメーカーに申込むと損するかもしれません。
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ハウスメーカーの坪単価とは?プロが指摘する「安さ」のトリック

坪単価を「家の安さ」と信じて選ぶと、予算オーバーで後悔する恐れがあります。
実は坪単価には業界共通のルールがなく、計算方法や含まれる費用が会社ごとに異なるからです。
まずは坪単価の裏側にある「建築総額」の仕組みを正しく理解しましょう。
ここを読めば、営業トークに惑わされない、賢い比較の仕方が身につきます。
坪単価=建設費用ではない
「坪単価が安いから、安く建てられる」と信じ切ってしまうのは、とても危険です。
なぜなら、カタログなどに載っている坪単価は家そのものの「本体価格」だけで計算されており、実際に住むために必要な費用のすべてではないからです。
家づくりには、建物以外にも、下記のような費用が必ずかかります。
- ガスや水道を使えるようにする工事(付帯工事費)
- 税金・保険料・手続きの手数料(諸費用)
上記の費用は建設総額の約2〜3割にもなる大きな金額ですが、坪単価の計算には含まれていません。
【例】
坪単価:60万円
建坪:35坪
60万円×35坪=2,100万円(建物の本体価格)
2,100万円+600万円(付帯工事費+諸費用)=2,700万円(建築総額)
予算オーバーで後悔しないためには、坪単価の数字に惑わされず、最初から「全部でいくら払うのか」という総額で考えることがとても大切です。
坪単価が安いメーカーほど、この付帯工事費や諸費用の説明を後回しにする傾向があります。
まずは坪単価の裏にある総額を掴むことが、失敗しない家づくりの鉄則です。
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坪単価の簡単な計算方法は?計算ツールから2割の誤差への対処法まで
坪単価の計算方法はハウスメーカーによって異なる
「坪単価」という言葉には、実は業界で決まった共通のルールがありません。
計算の仕方は会社ごとにバラバラなので、数字だけを見て「高い・安い」を比べるのはあまり意味がないのです。
なぜ数字が変わるのかというと、計算に使う「家の面積」の決め方が自由だからです。
- 延床面積(上層階も含めた、床の面積)
- 施工面積(延床面積に、バルコニー・吹き抜け・駐車スペース・庭なども含めた面積)
多くの会社は広い方の「施工面積」を使います。
坪単価は「家の価格÷面積」で計算しますので、計算に使う面積を大きくすれば、1坪あたりの値段は驚くほど安く見えてしまいます。
これが、安さを演出する営業上のトリックです。
【例】2,400万円の家を立てる場合
・2,400万円÷30坪(延床面積)= 80万円(坪単価)
・2,400万円÷40坪(施工面積)= 60万円(坪単価)
上記のように、全く同じ家でも計算方法一つで「一坪あたり20万円も安い」ように見せかけられるのです。
そのため、本記事では公平に比較できるよう、すべて「延べ床面積」を基準にした数字を載せています。
カタログの坪単価に一喜一憂せず、どういう計算で出された数字なのかを確認することが、賢い家づくりの第一歩です。
坪単価はあくまでも目安
坪単価が安いからといって、安く家を建てられるわけではありません。
なぜなら、坪単価はあくまで標準的な条件で計算された数字であり、あなたが家を建てる場所や選ぶものによって、最終的な金額は大きく膨らみます。
具体的に、坪単価が安くても支払額が高くなるのは、大きく分けると以下の2点が原因です。
特別な費用がかかる土地・地域
- トラックが入りにくい狭い道路沿い
- 地盤が弱く補強が必要な土地
- 断熱材を増やす必要がある寒冷地
- 建設に関わる人件費や物価が高い地域
各設備のグレードの違い
- キッチンや壁紙をアップグレード
- 収納の増設
住宅金融支援機構のフラット35利用者調査を見ると、注文住宅の建設費用は、地域によって数百万円単位の差があることがわかります。
また、水回りの設備を最新のものに変えたり、収納を増やしたりするだけでも価格は一気に跳ね上がります。
このように、標準プランを基準にした坪単価と、こだわりを詰め込んだ家の見積もりでは、大きな差が出るのが当たり前です。
坪単価は検討を始めるための入り口として活用し、最終的には複数社から「自分専用の見積もり」を取り寄せて総額で比較するようにしましょう。
坪単価の数字に一喜一憂する前に、まずは『延床面積で計算されているか』を確認してください。面積を広く見せて単価を安く演出する会社も多いため、数字の透明性こそが信頼の証といえます。カタログの数字を眺めるよりも、早い段階で自分の希望や土地の条件を盛り込んだ『現実的な総額』を出してもらう方が、後悔しない家づくりへの近道です。
【建坪35坪で比較】主要ハウスメーカーの坪単価一覧比較

自分に合う一社を正しく選ぶためには、同じ条件で比較することが不可欠です。
本章では、日本の平均的な家の広さである「35坪」を共通基準として、価格帯ごとの特徴と代表メーカーを一覧にしました。
坪単価は建坪によって変動しますが、まずはこの35坪の物差しで各社のポジションを掴みましょう。
ローコストハウスメーカー一覧(40〜65万円)
予算を抑えて、月々のローンを楽にしたいという方に選ばれているのが、坪単価40〜65万円前後のメーカーです。
安いからといって単に質が悪いわけではなく、徹底した工夫にあります。
仕入れの工夫:設備や材料を一度に大量に安く仕入れている
広告費の工夫:広告費を削って、家の価格に上乗せしない
設計の工夫:家の形をシンプルにして、工事の手間を減らしている
以下に、35坪で建てる場合の目安と各社の特徴をまとめました。
大切なのは、標準仕様(元々の値段)に何が含まれているかを確認することです。
オプションを追加した最終的な金額を見比べることで、あなたに適しているお得な一社が見つかります。
ローコストメーカーは、土地が限られている場合や、20代で早くマイホームを持ちたい層には非常に合理的な選択肢です。ただし、将来売却することを考えるなら、単に安いだけでなく『耐震等級』などの性能数値がしっかり担保されているかを確認してください。そこをクリアしていれば、資産価値が極端に落ちるリスクを減らせますよ。
ミドルレンジハウスメーカー一覧(65〜90万円)
「安さも大事だけど、家の性能も妥協したくない」という方に最も選ばれているのが、坪単価65〜90万円前後のメーカーです。
ローコスト住宅よりもしっかりした造りで、高級メーカーよりも価格が抑えられている、非常にバランスの良い選択肢です。
光熱費を抑えられる:断熱性能が高く、冷暖房の電気代を節約できる
地震に強い:独自の揺れを抑える技術が標準で付いていることが多い
長持ちする:保証期間が長い傾向があり、修理費の不安が少ない
最近は光熱費や修繕費といった将来的なコストを考慮して、設計段階から性能の良い家を選ぶ人が増えています。
以下に、35坪で建てた場合の目安と各社の強みをまとめました。
プロの視点で家は、ミドルレンジこそ「数十年後の資産価値」で各社の差が顕著にあらわれる価格帯です。
性能重視で選ぶか、デザイン重視で選ぶか、あなたの将来のライフプランに合わせて最適な一社を見極めましょう。
ミドルレンジを検討中の方は、ぜひ『標準仕様の断熱等級』をチェックしてください。今、少し予算を足して断熱性能を上げておけば、将来家を売る時に『BELS(省エネ評価)』の星の数で高く評価され、売却価格にプラスに働くことがあります。管理のプロとしては、単に綺麗な家よりも、将来の光熱費が安く済む『家計に優しい家』こそが真の資産だと考えています。
ハイグレードハウスメーカー一覧(90万円〜)
「せっかく家を建てるなら、絶対に後悔したくない!」という方に選ばれているのが、坪単価90万円以上のハイグレードメーカーです。
価格は高いですが、それは「将来の安心とトータルの安さ」を買っていると言い換えることができます。
なぜ高いお金を払ってまで選ばれるのか、その理由は主に3つあります。
圧倒的な壊れにくさ: 地震に耐える独自の実験を繰り返し、家族の命を一番に守る技術がある
60年以上の長期保証: 小さな工務店では難しい「一生涯のサポート」があり長く安心して住める
家が「高く売れる」: 建物の価値が下がりにくく、将来家を手放すときも高い値段がつきやすい
国土交通省のデータでも、大手メーカーの家はメンテナンス記録がしっかり残るため、中古市場での評価が高いことが証明されています。
つまり、最初に払うお金は多くても、将来の修理代や売却価格を考えると、実はお得になる可能性があるのがこのクラスの家なのです。
ハイグレードメーカーは「究極の保険」のような存在です。
家が完成した時がゴールではなく、30年後、50年後に「この家を選んで良かった」と実感できる、そんな未来への投資がしたい方には、これ以上ない選択肢となるでしょう。
これら大手各社は、独自の実験施設による耐震テストや、数十年先まで部材を保管するサポート体制など、中小の工務店では真似できない安心のインフラを持っています。 初期費用は大きいですが、将来の修繕費を抑えられる仕組みが整っているため、長い目で見れば実は最も合理的な選択になることも多いのです。『今安い家』ではなく『一生トータルで安い家』を目指すなら、このクラスへの投資は非常に価値が高いと言えるでしょう。
坪単価の安さに惑わされないハウスメーカー選び

ハウスメーカー選びで失敗しないコツは、目の前の価格だけでなく「入居後の暮らし」までトータルで比較することです。
本章では、予算オーバーを防ぐための正しい見積もりの見方や、将来の修理代・資産価値に直結する保証制度の重要性を解説しました。
ここを読めば、数十年にわたって損をしない、真に誠実な会社の見極め方が分かります。
見積もりは必ず「建築総額」で比較する
家づくりの資金計画で後悔しないためには、入居して生活を始めるまでに必要なすべてのお金、つまり「建築総額」を横並びにして比較することが大切です。
建築総額には、坪単価から算出される建物本体の代金以外に、以下のような費用が含まれます。
付帯工事費:水道やガスの引き込み
外構費:地盤工事、庭・フェンス・駐車場などを作る費用
諸費用:登記にかかる税金、住宅ローンの手数料、火災保険料、地鎮祭の費用、引越し代
例えば、建物が同じ2,000万円でも、お庭を豪華にするか、引越し時期をいつにするかといった「建物以外の部分」で総額が数百万円変わることもあります。
希望する条件を全て合算した状態の見積書を出してもらい、初めて「A社とB社、どちらが我が家にとって現実的なのか」を正しくジャッジできるのです。
筆者の見解としては、「入居後の生活」まで想像した建築総額を早い段階で提示してくれるメーカーほど、顧客に対して誠実であると言えます。
目先の数字に惑わされず、全ての費用が見える透明性の高い見積もりを比較することで、将来の暮らしにゆとりを持たせることができるのです。
保証内容とアフターサービスを比較する
家づくりで意外と忘れがちなのが、建てた後の「保証」と「点検」です。
家は建ててから30年、50年と長く住み続けるものですので、保証は将来かかるかもしれない何百万円もの修理代をカバーする「お守り」です。
法律(住宅瑕疵担保履行法)では、全てのハウスメーカーに10年間の保証が義務付けられていますが、その後の「延長保証」や「点検の仕組み」に大きな差があります。
| 保証内容の比較イメージ | |||
|---|---|---|---|
| 比較ポイント | ローコスト | ミドルレンジ | ハイグレード |
| 初期保証期間 | 10〜20年 | 20〜30年 | 30〜60年 |
| 最大保証期間 | 最長30年程度 | 30〜60年 | 60年〜永年 |
| 定期点検 | 10年まで無料 | 20〜30年まで無料 | 30〜60年まで無料 |
| 保証期間延長の条件 | 有償メンテナンス必須が多い | 有償または無償の点検や工事 | |
| 緊急時対応 | 平日のみ、または外注 | 年中無休 | 年中無休+専用コンシェルジュ |
比較する際は、「最大何年か」という数字だけでなく、「無料点検期間」「保証延長の条件」なども必ず確認しましょう。
また、困った時に24時間駆けつけてくれるサポート体制があると、日々の安心感に直結します。
アフターサービスの質は、その会社の体力と誠実さのバロメーターです。
目先の見積もり金額が少し高くても、点検や修理が手厚い会社を選んでおけば、30年後のトータルコストでは安く済むことが多いものです。
築年数が経っても貸せる・売れる家か?
家を建てる時には「30年後も誰かが住みたいと言ってくれるか?」という視点も必要です。
今は売る予定がなくても、将来の転勤や介護、あるいは子供に家を相続する時のことを考えてみましょう。
価値が下がりにくい家は、家族の将来を守る「貯金」と同じ役割を果たします。
将来、高く評価される家の特徴は、以下の3つです。
有名なブランド力: 「誰もが知っているメーカー」というだけで、中古市場では大きな安心感につながる
国が認めた性能: 「長期優良住宅」などの認定があると、古くなっても「質の良い家」だと証明できる
誰でも使いやすい: 趣味に走りすぎず、家族が増えても減っても住みやすいシンプルな間取り
国土交通省の調査でも、中古住宅を買う人は「家の性能」や「有名なメーカーかどうか」を重視していることがわかります。
例えば、あまりに個性的な家は、売る時に大幅に値下げしないと買い手が見つからないリスクがあります。
一方で、最新の断熱や耐震の基準をクリアしている家なら、20年経っても高い価値が認められ、ローンの残りを売却代金を完済できることもあります。
目先の安さだけで選んで、いざという時に「タダ同然でしか売れない家」になっては困るでしょう。
数十年先まで高く評価され続けるメーカーや設備を選ぶことこそが、本当の賢い家づくりと言えます。
家づくりを単なる『買い物』ではなく『一生の投資』として捉えてみてください。目の前の坪単価が安くても、建築総額で予算をオーバーしたり、将来の修理代や売却価格で損をしてしまっては意味がありません。管理のプロの視点で見れば、本当に選ぶべきなのは『情報の透明性が高く、出口戦略(売却や維持)まで考え抜かれた会社』です。見積書の合計金額、30年先までのメンテナンス計画、そして中古市場での評価。この3点をセットで比較することこそが、将来の自分と家族に大きな貯金を残すための、最も賢い立ち回り方といえるでしょう。
維持管理費用を抑えるためのお金のかけどころ

家づくりを成功させる秘訣は、目先の建築費だけでなく、入居後にかかる「住まいの維持費」まで計算に入れることです。
屋根や壁の素材選び、国の認定制度、耐火構造の工夫ひとつで、将来支払う修繕費や税金、保険料を数百万円単位で節約できます。
ここを読めば、長く住むほど家計が楽になる、賢い家づくりの具体策が分かります。
外壁と屋根は耐久年数が長い素材を
外壁と屋根を選ぶ時にデザインと同じくらい大事すべきことは、「素材選び」です。
なぜなら、毎日雨風にさらされて最も傷みやすく、修繕費の金額も最も大きいのがこの2か所だからです。
素材によって、メンテナンスが必要になるまでの期間は大きな開きがあり、最初に長持ちする素材を選んでおくことは、将来自分へ「数百万円の貯金」をプレゼントするのと同じくらいの価値があります。
将来の修繕費を減らすために、以下の素材をチェックしてみましょう。
タイル(外壁): 塗り替えの必要がほとんどなく、傷や汚れにも最強
瓦(屋根): 色あせしにくく、数十年経っても丈夫なまま
ガルバリウム(外壁・屋根): 軽くて地震に強く、サビにくい最新の素材
一般的な素材だと10〜15年ごとに「塗り替え」が必要になり、そのたびに100万円〜150万円もの大きな費用がかかります。
30年塗り替えがいらない素材を選べば、200万円〜300万円を節約できるのです。
外壁と屋根はおしゃれさだけで決めてしまうと、15年後に「こんなにお金がかかるの?」と後悔しかねません。
見積もりを比べるときは、担当者に「30年後までに修理代がいくらかかるか」を必ず計算してもらいましょう。
認定長期優良住宅なら税制優遇あり
家を建てるなら、単に「丈夫な家」を目指すだけでなく、国から「認定長期優良住宅」の証明をもらうことをおすすめします。
なぜなら、この認定は災害に強く快適な家が手に入るだけでなく、住宅ローンの減税や固定資産税の割引といったメリットが非常に大きいからです。
どれくらい節約できるのか、主なメリットと、認定の条件をまとめました。
住宅ローン減税: 戻ってくる税金が一般の住宅より高くなる
固定資産税: 毎年の納入額が半額になる期間が、3年から5年に伸びる※1
地震保険料: 耐震性能が高いため、保険料が最大50%安くなる※2
登記の税金: 家を登記する際にかかる税金が安くなる
※1:国土交通省WEBサイトより(2026年1月時点)
※2:日本損害保険協会WEBサイトより(2026年1月時点)
認定を取るためには設備を充実させる必要があるためコストがかかりますが、その分維持費を削減できるため、実質的にはお得になるケースがあります。
ハイグレードメーカーなら標準で条件をクリアしていることが多いですが、ローコストやミドルレンジの場合は「オプション(別料金)」になることもあるため、最初の相談時に「追加費用なしで認定が取れるか」を必ず確認しましょう。
また、土地探しとハウスメーカー選びを並行して行う場合は、地盤の強さにも注目してください。
- 地盤が弱いと、耐震基準をクリアするための「補強工事」に費用がかかる
- 「この土地で長期優良住宅を建てるなら、付帯工事にいくらかかるか?」を含めて見積もりをとる
長期優良住宅の認定は「家の価値を国が保証するブランド」です。
将来、もし家を売ったり貸したりすることになっても、認定通知書があれば「国が認めた高品質な家」として高く評価されます。
耐火構造によっては保険料を抑えられる
木造住宅を検討中なら、絶対に知っておきたいのが「省令準耐火構造(しょうれいじゅんたいかこうぞう)」です。
この基準を満たす家にするだけで火災保険料が一般的な木造住宅の「約半分」まで安くなるため、建設コストがかかっても、10年前後で元が取れる可能性高いのです。
日本損害保険協会のWEBサイトにも掲載されている通り、火災保険料は、その家がどれだけ火に強いかによって決まります。
一般的な木造住宅は最も保険料が高いランク(H構造)ですが、省令準耐火の認定を受けると、鉄筋コンクリート造などと同じ「燃えにくい家」のランク(T構造)として扱われます。
外壁や屋根が火に強い: 隣の家で火事が起きても、もらい火を防げる素材を使っていること
部屋の壁や天井が火を遮る: 部屋から火が出ても、火に強い石膏ボードなどで一定時間、火を閉じ込められること
火の通り道をふさぐ: 壁の中や天井裏など、火が燃え広がりやすい隙間に「ファイヤーストップ材」という仕切りを入れていること
これらの工夫をすることで、万が一の際も逃げる時間を稼げるという、安全面での大きなメリットも生まれます。
ハウスメーカーによっては、標準でこの「火に強い作り」になっている会社もあれば、追加料金が必要な会社もあります。
見積もりを比べる時は、担当者に「この家は省令準耐火(T構造)になっていますか?」と確認してみましょう。
「メンテナンス費や税金、保険料といった『家を建てた後にかかるお金』は、実は設計段階の工夫だけで数百万円単位で減らすことができます。初期費用が少し上がったとしても、それ以上に将来の支出が減るのであれば、それは非常に利回りの良い投資といえるでしょう。特に長期優良住宅や省令準耐火の認定は、単なる節約だけでなく、万が一の際の安全性や売却時の有利さにも直結します。目先の見積もり金額を削ることばかりに目を向けるのではなく、『30年間のトータルコストを最小化する』という視点で、賢くお金をかける場所を見極めてくださいね。
よくある質問
家づくりでは、多くの人が「今の相場はいくら?」「この見積もりは高すぎない?」というお金の悩みに直面します。
建材費が高騰している今、数年前の常識は通用しません。
ここでは平均的な坪単価や、よく目にする価格帯について、Q&A形式で分かりやすくまとめました。
ハウスメーカーの坪単価の平均はいくらですか?
最新の調査(2024年度 フラット35利用者調査)によると、注文住宅を建てるための建築費(全国平均)は約3,932万円となっています。
これを一般的な35坪の家で計算すると、平均坪単価は約78.6万円です。
建築総額の全国平均:約3,932万円
付帯工事費と諸費用(30%)を除いた建物本体価格:約3,932万円×0.8=約2,752万円
建坪35坪の場合の平均坪単価:約2,752万円÷35坪=約78.6万円
数年前まで坪単価は70万円前後が平均と言われていましたが、現在は材料費の高騰などにより、80万円近い数字が「今の時代の標準」になりつつあります。
ただし、坪単価はあくまで平均は「目安」です。
同じ35坪でも、家の形が複雑だったり、窓を大きくしたりするだけで本体価格の坪単価はすぐに数万円変動しますし、当然地域によっても相場は異なります。
最終的には「本体価格+付帯工事」を合わせた総額の見積もりで判断するのが、失敗しない家づくりの王道です。
建坪40坪で4,000万円は高いですか?
結論から言うと、その4,000万円の中に「何が入っているか」で決まります。
家本体の代金だけで4,000万円なら「かなり高級な家」ですし、お庭の工事や手続きにかかる費用まで全部込みで4,000万円なら、今の時代では「ちょうど平均的で、安心できる家」といえます。
家本体だけで4,000万円
4,000万円÷40坪=100万円/坪
→ ハイグレード
建築総額が4,000万円(付帯工事費や諸費用を含む)
4,000万円×0.7(付帯工事費・諸費用が30%)=2,800万円(家本体の価格)
3,200万円(家本体の価格)÷40坪=70万円/坪
→ ミドルレンジ
40坪の家本体だけで4,000万円となると、一流のメーカーで最高ランクの地震対策や、高級外壁を選んだ場合の数字です。
一方で工事費などを含めて4,000万円であれば、今の日本の平均に近い数字となります。
いずれにしても、安さだけを求めて性能を犠牲にしたり、将来の修理代に怯えたりする必要もない家を建てることができるでしょう。
見積もりを確認する際は、記載されている金額に「地盤の工事・お庭などの外構・登記の税金」などの費用が全て入っているかを必ず確認してください。
まとめ
ハウスメーカー選びにおいて、坪単価は一つの重要な指標ですが、それだけで判断するのは非常に危険です。
カタログに載っている数字はあくまで本体価格に過ぎず、計算方法も会社ごとに異なります。
大切なのは、坪単価を比較しつつ、お庭の工事や諸費用まで含めた「建築総額」を見極めることです。
ローコストからハイグレードまでそれぞれの強みがありますが、初期費用が安くても将来のメンテナンス費がかさむケースや、逆に初期費用が高くても資産価値が落ちにくいケースなど、メリット・デメリットは表裏一体です。
目先の安さに惑わされず、保証制度や耐久性の高い素材選びなど、30年、50年先を見据えた「トータルコスト」で判断することが、失敗しない家づくりの王道といえるでしょう。
坪単価のカラクリを見抜く: 建物本体代だけでなく、付帯工事費や諸費用を足した「建築総額」で横並び比較をする
自分に合ったランクを選ぶ: 35坪での坪単価相場を基準に、予算と性能(耐久性・保証)のバランスが取れたメーカーを選ぶ
維持費を抑える工夫を: 長期優良住宅の認定や高耐久素材の採用で、将来の税金・保険料・修繕費を賢く節約する
失敗しない、後悔しない家づくりの秘訣は、1社ずつ個別に問い合わせるのではなく「複数の会社を同じ条件で横並びにして比較する」ことです。
一括資料請求やアドバイザーへの相談窓口を活用すれば、最も効率良く「希望予算に合わせた建設総額」の情報を集められるでしょう。
まずは、以下の便利なサービスを活用して、家づくり計画をスタートさせてみましょう。
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